アダ・ツィガンリヤ(セルビア語:Ада Циганлија / Ada Ciganlija、発音:[ˈaːda tsiˈɡanlija])は、セルビアの首都・ベオグラードにある、サヴァ川に浮かぶ中州であり、人工的にサヴァ川右岸と接続されて半島となっている。島は単にアダ(Ada)と通称され、また「アダ・ツィガンリヤ」の名は、単にその中州のみではなく、人工的にサヴァ川から切り離されて湖となったサヴァ湖や、湖岸のビーチを含めて使われることも多い。かつては一般の人々は近寄れない、四方を川に囲まれたぬかるんだ土地であり、公的な処刑の場となっていたが、島が河岸と接続されてビーチやスポーツ施設などの開発が進むと、レクリエーションの場として人気が高まり、夏には毎日10万人以上、週末には最大で30万人が訪れるようになった。その人気の高まりにより、市民からはベオグラード海(More Beograd)と呼ばれ、2008年には公式にアダ・ツィガンリヤの広告スローガンとして「More BeogrADA」が使われた。