玄武湖公園(げんぶここうえん)は中華人民共和国江蘇省南京市玄武区に位置する公園。中華民国の時代は五州公園と称され、中華人民共和国成立後に現在の玄武湖公園と改名された。玄武湖は南京市内の北東に位置し南京駅の目の前にある。南朝年間に湖より黒龍が現れたという伝説が残り宋、斉の王朝や呉の孫権が玄武湖で水軍の訓練を行った。六朝以前は秣陵湖、昆明湖、後湖等と呼ばれ古代中国では帝王大臣たちの園林であった。明代のころは宮廷の禁苑で、全国の戸籍簿を蔵する「黄冊庫」があった。中国歴代(東晋から清)の有名な文人である郭璞、蕭統、李煜、韋荘、杜牧、劉禹錫、李商隠、李白、欧陽脩、王安石、曹雪芹らも玄武湖で詩を詠んだとされている。玄武湖の水源は東に位置する紫金山を水源としており、その水は玄武湖から鶏鳴寺の付近より南京城内の秦淮河へ流れ込み、さらに長江へと流れ込む。湖には環州、桜州、菱州、梁州、翠州の5つの島が浮かぶ。現在は周囲約15kmの広々とした湖が広がる公園で観光地となり南京市民の憩いの場にもなっている。玄武湖周辺は九華山公園、鶏鳴寺、台城、白馬公園がある。