ペガサス橋(英:Pegasus Bridge)は、フランス、ノルマンディー地域圏のカーンとウィストルアムの間、カーン運河にかかる、1934年建造の跳開橋(可動橋の一種)である。近くにある村にちなみベヌーヴィル橋とも呼ばれる。オルヌ川にかかるランヴィル橋(後にホルサ橋と改名)とともに、第二次世界大戦中、1944年6月6日のノルマンディー侵攻の冒頭、トンガ作戦の一部であるデッドスティック作戦でイギリス軍空挺部隊の主要目標となった。ジョン・ハワード少佐率いる、イギリス軍第6空挺師団オックスフォードシャー・アンド・バッキンガムシャー軽歩兵連隊(オックス・アンド・バックス)第2大隊所属のグライダー歩兵の一隊が着陸、無傷で橋を奪取し、増援が到着するまで確保しようとした。橋の奪取成功はノルマンディー侵攻後のドイツ軍の反撃を抑える上で重要な役割を果たした。1944年6月26日、イギリス軍に感謝して「ペガサス橋」と改名された。この名前はイギリス軍空挺部隊が肩に付けていたペガサスのエンブレムに由来する。