ベルリン・フンボルト大学(Humboldt-Universität zu Berlin)は、ドイツの首都ベルリンに位置する国立の総合大学。ドイツにおけるエクセレンス・イニシアティブ(Exzellenzinitiative)に指定された11の大学の一つであり、Times Higher Education (タイムズ・ハイアー・エデュケーション) の世界大学ランキングにおいては、2015年80位、2016年49位、2017年57位、2018年62位、2019年67位と毎年トップ100位にノミネートする、ドイツもしくはヨーロッパを代表する名門大学の一つである。フンボルト大学出身のノーベル賞受賞者は29人に登る。またアンゲラ・メルケル現ドイツ連邦共和国首相の夫として知られるヨアヒム・ザウアーも、フンボルト大学出身であり、同大学で教授として働いている。過去には、特に相対性理論で有名な理論物理学者、アルベルト・アインシュタインも10年以上に渡り同大学教授として働いていた。プロイセン王国に1810年、教育改革者で言語学者のヴィルヘルム・フォン・フンボルトによってフリードリヒ・ヴィルヘルム大学 (Friedrich-Wilhelms-Universität) として創立された。ベルリンでは最も古い大学で、第二次世界大戦後にはフンボルト大学と改称され、ドイツ再統一後に現称となった。以下、本項では「フンボルト大学」と呼称する。