名古屋アベック殺人事件(なごやアベックさつじんじけん)とは、1988年(昭和63年)2月23日から25日にかけ愛知県名古屋市緑区の大高緑地において発生した殺人・集団強姦事件。被害者2人が襲撃された場所の名前から「大高緑地公園アベック殺人事件」(おおだかりょくちこうえんアベックさつじんじけん)とも呼ばれる。2人の命をもてあそび、長時間に渡る暴行の挙句、犯罪の発覚を恐れて殺害するという少年グループの犯行の残虐さが日本社会に衝撃を与え、少年への死刑適用問題や、ドロップアウトした少年たちの無軌道・非人間的な通り魔的「狂宴的犯罪」として、本事件や同年に発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件など、凶悪な少年犯罪が多発したことが大きな社会問題となった。一部マスメディアが犯行当時20歳未満の未成年者である加害者少年らの実名報道に踏み切り、少年法の見直しをはじめとした少年犯罪への対応のあり方がクローズアップされるきっかけとなった。