朝鮮民族美術館(ちょうせんみんぞくびじゅつかん)は、京城(現:ソウル)の景福宮にあった、朝鮮半島の工芸博物館である。1924年(大正13年)浅川巧、伯教兄弟、民芸運動で著名な柳宗悦ら日本人によって設立された。李氏朝鮮時代に芸術家によってではなく、無名の職人によって作られた民芸(民衆の工芸)は、それまで美的な価値が顧みるられることは無かった。柳らはその価値をいち早く発見評価し、民衆の生活に深く交わるこれらの中に、素晴らしい美の姿があると評価した。また柳らは、日本の朝鮮政策を批判している。今日では韓国政府が、韓国国立民俗博物館として継承運営している。